世の中、広告だらけである。街を歩けば街頭の灯りなんていらないほどに煌々と広告看板が街を彩り、タクシーや電車に乗っても永遠と広告動画が流れている。家について熱いシャワーを浴びて一息、YouTubeでも観ようかと思ってブラウザを開いても自分が過去に訪れたサイトに関わる広告が表示され、動画の再生ボタンを押してもコンテンツはなかなか流れてこない。もううんざりだ。我々の生活は何時間この広告に費やしているのだろう?
それなのに、Googleは過去最高益を更新し、依然として収益構造の約85%が広告関連事業である。これに待ったをかけたのが、JavaScriptの開発者として知られるブレンダン・アイクだ。
今回紹介したいのは、ブレンダン・アイクが新たに開発した Brave(ブレイブ)というブラウザなのだが、そもそもブラウザとはなんぞや?という人に向けて、一通り説明する。その説明が必要ない人は、そこはスキップして下の方を読んでもらいたい。
ブラウザとは?
「ブラウザ」とは、インターネットを介してホームページ(Webサイト)をパソコンやスマートフォンで閲覧するためのアプリケーションのこと。「Brower(ブラウザ)」の語源は英語の「閲覧する」や「ざっと見る」という動詞の「browse」からで、その名のとおり、ネット上に存在する莫大な数のWebページのなかからユーザーが読みたいページを選択して閲覧するためのアプリ。代表的なブラウザは、Google の Chrome、Microsoft のMicrosoft Edge、Apple の Safari、Mozilla の Mozilla Firefox などがある。
ブラウザのマーケットシェア
世界ランキング
全世界のランキングを見ると、Google Chromeが単独で過半数を取っているという凄まじいデータから見えるGoogleの強さと依存度。Apple の Safari も約20%で追いかけてはいるが遠く及ばない。
日本ランキング
これが、日本のランキングになると、少し様子が違う。Google Chrome だけでは単独過半数は超えていない。そして、日本では Apple が Macbookの販売数に連動するように強い。Microsoft Edgえも約10%と世界ランキングの4%と比べると健闘している。日本では、Macbook や Surface などが人気で、予めインストールされている純正のブラウザを使う傾向があることが読み取れるなかなか面白い国民性が出たように思う。
各種ブラウザの紹介
では具体的に、それぞれのブラウザにはどのような特徴があるのだろうか?
Google Chrome

アドレスバーに入力すればこたえが得られる

パスワードを安全に保管

デバイス間で Chrome を同期する

ダークモード対応(これはどのブラウザも標準装備)

Google のエコシステムによって作業効率をアップ



オススメのニュース記事の表示

拡張機能

Safari

アップルの Safari は、日本でのシェア拡大も納得の独自機能が満載。iPhone、iPadなどを使用している人はその連携機能やアップルの独自の賢いツール(クイックメモ)などが便利。オンラインショッピングも 指紋認証一つで Apple Pay による支払いが可能。ハードウェアとソフトウェアの強みを最大限発揮しているように思う。
パフォーマンス
速いのに消費電力は低いからバッテリーが他のブラウザより長く持つというとっても魅力的な差別化。充電ができない環境で仕事や映画を見るときに活躍しそうだ。




プライバシー


拡張機能などのカスタマイズ


アップル独自の賢いツール(便利!)
クイックメモ機能は、ネットサーフィンをしながらメモを取ったとき、その場所に戻れるというスグレモノ。もうこれなしでは生きられないというほどの仕事効率化ツール。



セキュリティ


マルチデバイス対応(他のブラウザも標準装備)

Microsoft Edge

個人的には Google Chromeと比べると正直あまり独自機能が見当たらない… が、ある程度のシェアあり。
マルチデバイス対応(どのブラウザも標準装備)

タブを整理できる(Google Chromeも装備)

Macでも使える(どのブラウザも標準装備)

Microsoft 365などのエコシステムとの連携

セキュリティ(どのブラウザも標準装備)

拡張機能(どのブラウザも標準装備)

Mozilla Firefox

Mozilla の Firefoxは非営利法人が作っているというところが最大の特徴である。よって、変なビジネスの意図を感じさせない安心感がユーザにはある。
プライバシー



マルチデバイス対応(他のブラウザも標準装備)



カスタマイズ(他のブラウザも標準装備)

運営組織:非営利法人

どのブラウザにもある機能は標準装備


本題:オススメのブラウザ「Brave」の紹介

「Brave(ブレイブ)」の最大の特徴は、プライバシーに対する思想だ。ユーザのデータをユーザが知らない間に収集して、それを利用してお金儲けをしていた Tech Giantと呼ばれる会社(Google や Facebook)にさようならを言おう、と挑戦している。
特徴 1:追われるのはやめよう

色んなサイトに追われるのを阻止するためにBraveはデフォルトで広告をブロックする。どこのサイトを訪れたのか、何を買ったのかはもう把握されない。さらには、VPNに切り替えることもクリックひとつで実現できる。
以下は、他のブラウザとの比較だが、どれほど多くの機能を標準装備でブロックしてくれているかが分かる。


特徴 2:Brave Reward(ブレイブリワード)でお気に入りのクリエイターを応援

広告がない代わりにどのように収益を上げるのだろうか?と思った人もいるかもしれない。実はとても面白いビジネスモデルとなっている。Brave Reward という機能があり、ウェブサイトのコンテンツや広告コンテンツなどを閲覧した場合には暗号通貨が報酬としてもらえる仕組みになっている。つまり、厳密には広告は存在するが、広告主に追いかけ回されることがない。お気に入りのクリエイターのコンテンツだけ見れば良いので、良いクリエイターしか残らなくなる。詳細は、Braveによる動画を見てほしい。
特徴 3:自動切換えが60秒で完結

今、Chrome や Safari を使っている人も60秒ほどで Brave(ブレイブ)に切り替えることが可能だ。ビデオ会議も、オフラインで音楽を聞いたり、ニュースを自分にカスタマイズすることもできる。全ては自分でカスタマイズできる。

広告がないということは、ウェブサイトはシンプルになる。スカスカのサイトだってある。裏を返せば、どれほどの時間を広告に取られていたかを意味する。それを表示する必要がないため、ロード時間も短く、バッテリーは長持ちし、携帯を使っている場合はデータ量をセーブできる!
まとめ
先月まで、僕はGoogle Chromeの大ファンだった。でも今はBraveを愛用している。iPhone版もダウンロードし、広告が表示されないウェブサイトのシンプルさとそのロード時間の速さに驚いている。
他のブラウザも独自性がり、特にSafariは最新のアップデートで大幅に改善され、Apple Payやクイックメモなど、便利な機能が追加された。しかし、広告からデトックスして、頭の中をスッキリさせ、誰からも邪魔されたくない人には、Brave(ブレイブ)をおすすめする。
もし、この記事に興味を持ってくれた人がいれば、Twitter でフォローしてもらえると嬉しいです。
未希 諒
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