Restaurant
, $$$
, Fusion
★★★★
『松本本箱』1階の薪火グリルダイニング『三六五+二(367)』では、365日、日々変わる信州の風土を表現するだけでなく、文化と歴史(+2)も合わせて367。それら全体を感じていただけるような料理を提供しているレストラン。グランシェフは、東京飯田橋に在籍していた「INUA」のクリストファー・ホートン氏。「INUA」といえば、世界を魅了し続けている「noma」イズムを継承したお店。残念ながら「INUA」は現在は閉店となっているが、そのシェフが作る料理が味わえるとあって、今注目度が高いホテルレストランの一つだ。宿泊客はもちろんのこと、宿泊客以外も楽しむことができる。
外観
『おやきと、コーヒー』から徒歩で3分程。坂道を上がると左手にライトアップされた5階建ての建物が突如現れる。ここが『松本本箱』。『小柳』へ向かう場合は、坂道をもう少し登った同じく左手に出てくる。『三六五+二(367)』は、この建物の中の1階にある。

横に長い暖簾がお出迎え。

暖簾を潜り、建物の中へ入ってまず目に飛び込んでくるのは、ブックホテルを象徴する本棚とそこに飾られた本。滞在中には自由に読むことができる。
この本棚の置くが『三六五+二(367)』。

内観
レストランの中にも本棚を繋がっていて、ホテル全体のデザインに連続性がある。レストラン右側の中央がカウンター席でそれ以外がテーブル席。

今回は、シェフの調理する様子が良く見えるカウンター席をお願いした。

松本十帖の公式サイトに掲載されているクリストファー氏の紹介文より引用。
米国のNew England Culinary Instituteを卒業し、マンダリンオリエンタルホテルや数々の有名店で経験を積んだ後、2014年に日本へ。Andaz Tokyoの「the Tavern GRILL」で副料理⻑を務め、その後、「世界のベストレストラン50」で4度も世界一に輝いた「noma」の姉妹店、「INUA」(東京・飯田橋)の部門シェフに就任。「INUA」は「アジアのベストレストラン50」で49位にランクインしたほか、「ミシュランガイド東京2020」で二つ星に輝いたが、コロナ禍に様々な事情が重なり閉店。以前から「地方の食文化を追求したい」と考えていたこと、さらに新潟県南魚沼市の「里山十帖」を田植えイベントで訪れていた縁などもあって、2020年11月、「松本十帖」のグランシェフ(総料理長)に就任。信州の食文化を学びながら、普段出会うことのない野生の果実や草木を食材として使ったり、 発酵・燻製・熟成などあらゆる調理法で食材の魅力を引き出すことに奮闘している。
右がグランシェフのクリストファー氏。

メニュー
メニューの表には、レストラン名の由来と、そこに込められた想いが書いてある。

裏面に、ディナーコース。全10品。

お食事
お食事は、薪火ならではの味と、「INUA」のDNAを受け継ぐ、発酵のエッセンスが融合したコース料理全10品。メインには貴重な「安曇野放牧豚」や地鶏「真田丸」、ときには佐渡沖の鮮魚が提供されるらしい。佐渡沖の魚は千曲川・信濃川のもので、信州の恵みがたっぷりだ。
「源流」
檜 炭 白樺

「鯉に恋」
佐久の鯉 肝 真田丸



「在来」
王滝村のそば 松本一本葱

「地」
キャベツ 発酵レッドムーン 菊芋



人参

りんりん米 湧水 味噌

「日本海」
佐渡 鰤


「薪」
安曇野放牧豚 山葵

「甘味」
大久保醸造の味噌 スモーク

信州薬膳茶 小菓子

お会計
今回のお代は、宿泊料に含まれていたが、宿泊していない場合は、コース料理が9,350円(税・サ別)+ドリンクなので、一人あたり2万円程だろうか。二人なら4万円。スイートルームが10万円だったので、部屋自体の価格は6万円ということになる。一つ一つの料理の感想は、実際に皆さんにも訪れてもらいたいため書かないが、INUAのDNAを受け継ぐスタイルに信州の新鮮な食材を組み合わせたコースは、正直安すぎると思うほど、全てが美味だった。
基本情報
店名
三六五+二(367)
住所
長野県松本市浅間温泉3−13−1 松本十帖
アクセス
松本駅よりタクシーで20分
営業時間
朝食 7:30〜10:00(最終入店9:30、宿泊客専用)
ランチ 12:00〜16:00 (最終入店16:00)
ディナー 前半 17:30|後半 19:45 スタート
料金
ランチ 1,800円〜
ディナーコース 9,350円〜(税・サ別)
TEL
0570-001-810
予約方法
電話予約のみ。
他のレストラン情報(ミシュラン)
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