過去10年間、話題のダイエットには一通り手を出してきた。その中でも夜に炭水化物を食べないゆるい糖質制限ダイエットはここ何年も継続できている。運動もある程度していて、週3回の早朝5kmランに加えて週2回のパーソナルトレーナーにも通っている。その効果もあってか、毎日外食続きの割には体重を維持できている。でも体の中は重く感じ、何かしらの変化が必要だった。
ファスティングをしようと思った理由
そんなときにパーソナルトレーナーからファスティングはどうかと提案され、多くの種類がある中でも「NOUN」は筋肉量が落ちづらく、最近トレーナー界隈で話題と教わった。一般的なファスティングはコールドプレスジュースなどで置き換えるタイプが多く、毎食ごとに味が変わるから飽きにくいことが利点だが、筋肉量が落ちやすいという欠点があった。それではトレーニングしてきた意味がなくなってしまう。それに比べて「NOUN」は、1種類の酵素ドリンクなので味の変化は楽しめないが、筋肉量が落ちづらいなら僕にはぴったりだと思って今回体験してみた。
オンラインより注文

僕が予約した時点では、ファスティング日数、パーソナルカウンセリングの有無、NOUNとHydro Flask HYDRATION (24 oz) ボトルの有無の組み合わせから構成されたプランがあった。どのプランを選んだとしても、ファスティングに向けての準備期間と回復期間はそれぞれ2日ずつ設けられている。何故か2日間のコースにはパーソナルカウンセリング付きの選択肢がなかった。
それぞれのファスティングコースの価格は以下の通り。
- 2日間:22,110 円
- 2日間 + NOUN × Hydro Flask HYDRATION(24 oz)SET:26,290 円
- 3日間(パーソナルカウンセリング & サポート付):38,060 円
- 3日間 + NOUN × Hydro Flask HYDRATION(24 oz)SET:42,240 円
- 5日間(パーソナルカウンセリング & サポート付):48,950 円
- 5日間 + NOUN × Hydro Flask HYDRATION(24 oz)SET:53,130 円
僕が今回体験したのは青文字になっているパーソナルカウンセリングが付いた3日間のコース。これに前後2日間の準備食期間と回復食期間を追加して、合計で7日間は確保する必要がある。
パーソナルカウンセリング
では、きっと気になるであろう「パーソナルカウンセリングは必要か?」ということについて。結論から言うと初めてファスティングをする方はパーソナルカウンセリングは付けた方が良い。何故なら、初めてのときは、分からないことも多く、間違った知識のもとで勧めるリスクがあり、不必要な体への負担を避けられるのであれば避けたほうが良い。パーソナルカウンセリングを付けると以下のサービスが受けられる。
- ファスティング前の Zoom パーソナルカウンセリング1時間
- ファスティングとは?
- ファスティング中の食事方法、酵素ドリンクの飲み方、など
- LINE(準備食、ファスティング、回復食期間のすべて)
- 毎朝晩に体調のチェック
- ドリンクの飲み方、食べ物のアドバイス
- その他気になった質問に回答をもらえる

商品が届く
注文をしてから数日経つと商品が届く。注文翌日からスタートできるわけではないので、少し早めに注文した方が良さそうだ。
酵素ドリンク2本(3日間コースの場合)


サプリ2種類、ルイボスティーのティーバッグ

塩分が必要になったときに食べる梅干し

食べられるもの・食べられないもの
最初の難関は準備食だろうということを予想し、数週間前から脱コーヒー、脱アルコールを段階的に実施。その前までは、コーヒーを1日4杯、アルコールも最低でもハイボール2杯を飲む生活を毎日欠かさなかった。脱コーヒー、脱アルコールのときの体験談はまた別の記事で。
僕と同じような生活スタイルをしている方がいれば、ここが一番の正念場のように思う。脱コーヒーで頭痛にはなるし、脱アルコールで頭がおかしくなりそうだった。
そのどちらも数週間取っていなかった僕にとって準備食は、然程大変なものではなかった。腹八分目までは、指定された食「ま・ご・わ・や・さ・し・い・っ・す」を食べられる。
「ま・ご・わ・や・さ・し・い・っ・す」
- ま:豆類
- ご:ゴマ類
- わ:ワカメ(海藻)
- や:野菜、漬物、植物性乳酸木
- さ:魚(準備食・回復食ではNG)
- し:椎茸、キノコ類、生姜
- い:イモ、穀物類(米、玄米、雑穀)
- っ:漬物、植物性乳酸
- す:酢の物、クエン酸
参考:NOUN より

逆に次のものは控えなければならない。
- アルコール
- カフェイン
- 高脂質
- 高タンパク質
つまり、お肉、魚などの動物性タンパク質、揚げ物、お菓子、ケーキ、チョコレート、コーヒー(これはデカフェも含む)、麺類(ラーメン、うどん、そうめんなど)。10割蕎麦はOK!
ファスティング期間
1日目:準備食(72.4kg)
全く問題なし。唯一難点を上げるとすると、外食でこれらの食事を提供してるお店を探すのに少し時間がかかることぐらいだろうか?それ以外は、全く問題なし。空腹感もない。
参考:1日目の昼食

2日目:準備食(72kg、前日比 -0.4kg)
不思議と普段よりタンパク質は少なめになり、逆に炭水化物は多く取った気がするが、体重は減少した。2日目も、空腹感など全く問題なし。
昼食は初日と同じく蕎麦。夕食は出先で食べられるものを見つけられず、動物性タンパク質が入っているサラダを注文したが、食べてはいない。
参考:2日目の昼食

参考:2日目の晩ごはん

3日目:準備食(71.8kg、前日比 -0.2kg、通算 -0.6kg)
本来であれば、準備食は2日間だが、3日目の朝にどうしても外せない会食が入ってしまったのでファスティング開始日は一日ずらすことに。かつ、動物性タンパク質を少々食べるしかなかった。
参考:3日目の朝食

参考:3日目の夕食

4日目:ファスティング1日目(71.7kg、前日比 -0.1kg、通算 -0.7kg)
回復食期間で通算 0.7kg のマイナス。体重減少よりも体が浄化された感覚があり、それが少し快感になりそうだった。3日間デトックスするだけでこれだけの効果があるのは朗報だった。
いよいよ、酵素ドリンクを水で薄めながらチビチビと飲んでいくスタイルに。チビチビと飲む理由は、急激な血糖値の上昇を抑えるため。濃度は、カウンセラーより指示があるのでそれに従って欲しい。
参考:酵素ドリンク

さすがに夕方あたりから空腹感を感じやすいように。毎日コーヒーを飲んでた人は、準備期間中に頭痛がまだ来てなければ、この辺りで来るはずだ。ただこれは、カフェインレスによるものなか、塩分なのか微妙なところなのでそれはカウンセラーと要相談。僕の場合は、首筋から後頭部の下あたりまで少々痛む程度で耐えられないものではなかったが、少しぼーっとする感覚があり、仕事が捗らなくなるなってきた。
5日目:ファスティング2日目(71.4kg、前日比 -0.3kg、通算 -1.0kg)
朝の目覚めはスッキリしていた。体重は思ったほど減っておらず、前日比で0.3kgのマイナスだった。もう少し痩せると聞いていたので少しガッカリというのが正直な感想。昼前から空腹感あり。夜にはもう食べ物のことを考えるのを忘れている状態。それよりもボーッとする感覚に耐えられる早く寝てしまった。

6日目:ファスティング3日目(71.0kg、前日比 -0.4kg、通算 -1.4kg)
ファスティング最終日も朝の目覚めはスッキリ。体重も微量だが順調に減っていた。
それよりも問題は便秘がずっと続いていることだろう。準備食を始めてから便秘気味の状態がずっと続いていた。便秘解消になればと思い、普段より多く歩くことを心がけた。
3日目は不思議と空腹感はなく、このまま酵素ドリンク生活を続けられそうな感覚になっていた。

7日目:回復食 1日目(70.5kg、前日比 -0.5kg、通算 -1.9kg)
回復食初日の朝はスッキリ大根を食べて宿便を出すという儀式が待ち受けていた。便秘が続いてだけに楽しみでしょうがなかった。レシピ通りにスッキリ大根を作ったら、本当に15分後ぐらいにトイレに駆け込んだ!その後も何度も。かなりスッキリ。体重減よりも腸内環境が改善した気がして、本当に爽快な気分に。
今日から準備食のときのように「ま・ご・わ・や・さ・し・い・っ・す」の中から選び、少し食べるように。でも実際は少し食べただけですぐお腹いっぱいになってしまった。

8日目:回復食 2日目(69.8 kg、前日比 -0.7kg、通算 -2.6kg)
前日に久々に食べたので、体重は増えるだろうと思っていたら、なんとファスティング開始後で最も減少幅が大きくなった。これには驚いたが、冷静に考えると宿便が出て腸内環境が改善されたことが理由だと思う。

9日目:通常食 1日目(70.2kg、前日比 +0.3kg、通算 -2.3kg)
回復食期間が終わった翌朝にようやく少しリバウンドした。それでもたったの0.3kg。依然として体は軽いし、炭水化物も普段より食べているのに増加幅が限定的な気がする。
予想外の効果
単純な体重減が期待できると思っていたが、腸内環境が改善されたからなのか、以前よりも多く炭水化物を食べているのにも関わらず、体重があまり増えない体になっていることに気づいた。それに加えて、実体験を通して習得した知識によって、食べるもの、食べる方法を賢く選択できるようになり、自分の体をより正確にコントロール出来ている気がしてものすごく気持ちが良い。
もし、ファスティングを検討されている人がいれば、ぜひチャレンジすることをオススメする。数日食べないぐらいで失うものは限定的だ。
もし、この記事に興味を持ってくれた人がいれば、Twitter でフォローしてもらえると嬉しいです。
未希 諒
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