マンダリンオリエンタル東京は、金融の中心地であり、江戸時代からの歴史と伝統を継承する日本橋に位置し、その土地の歴史、文化を反映した上質な空間で、きめ細やかで繊細な最上級のおもてなしが売りのホテル。伝統と革新が交差するこの地にランドマークとしてそびえる「日本橋三井タワー」の最上部9フロアに、179のゲストルームと数々の賞に輝くスパと12のレストランがある。
今回は、念願のマンダリンオリエンタル東京に宿泊。その詳細をお届けするので、宿泊を悩んでいる方々の参考になればと思う。
宿の紹介
マンダリンオリエンタル東京は、これまで数々の賞を受賞。主なものとして、「トリップアドバイザー」による「トラベラーズチョイス™ ホテルアワード 2017」にて日本の「ベストホテル」・「サービス」・「ラグジュアリー」の3部門で1位の獲得や、世界的に著名な旅行専門誌「Code Nest Traveler(コンデナスト・トラベラー)」より「Top 10 Hotels in North Asia」において1位を獲得するほか、「ミシュランガイド東京2017」の創刊よりこれまで10年連続で「5レッドパビリオン(ホテル格付最高ランク)」を取得、さらに同ガイドの「快適なホテル順」においても9年連続で1位に選ばれている。
エントランス
エントランスは、表玄関と裏玄関口の2箇所。
一部写真は一休より

表玄関は、タクシーや車寄せ側。


裏の玄関は、地下鉄三越前駅のA7出口を1階へ上がったところにある。
ロビー
1階からエレベーターをへ38階まで。写真右手がホテルのフロントだ。ここで早速一流のサービスを体験した。裏口からさっとエレベーターに乗って38階へ向かおうとすると、ドアマンが「ご宿泊のお客様ですか?」「お名前は?」と訪ねてきたので名字をと伝えたら、何も見ずにフルネームで「○○××様ですか?」と言われたのには驚いた。聞くところによると、宿泊者全ての方の名前をフルネームで暗記しているとか。

ラウンジ
上の写真の左手奥に行くとホテルのラウンジがある。滞在中お世話になることはなかったが、ちょっとした待ち合わせや来客を招くときに使い勝手の良さそうなラウンジだった。

お部屋
日本橋三井タワーの30階から36階を占め、ゲストルームは全178室。東京の真ん中から関東平野を全方位に見晴らす、まさに“現代の天守閣”のような絶景が眼下に広がる。東向きのお部屋からは東京の地平線に屹立する東京スカイツリー(後に写真あり)、さらには隅田川から東京湾が、西向きのお部屋からは大手町・丸の内や皇居の緑をはじめ、新宿副都心から箱根の山道へ。
客室は、全部で11タイプあり、ラグジュアリーな客層向けの仕様となっている部屋が多いが、特別な日にカップルや夫婦で宿泊するのも良い。
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デラックルーム(キング・ツイン) 50㎡ (←今回宿泊した部屋)
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デラックス プレミア ルーム(キング・ツイン) 50㎡
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デラックス コーナー ルーム(キング・ツイン) 50㎡
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マンダリン グランド ルーム(キング・ツイン) 60㎡
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エグゼクティブ スイート(キング・ツイン) 90㎡
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マンダリン スイート(キング・ツイン) 100㎡
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マンダリン コーナー スイート(キング) 100㎡
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パーフェクト ペア 2ベッドルーム(キング&ツイン) 100㎡
- オリエンタル スイート(キング) 100㎡
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コーナー スイート コネクティング ルーム(キング&ツイン) 140㎡
- プレジデンシャル スイート(キング)250㎡
今回宿泊した『デラックスルーム』は、東京スカイツリー側。到着したころは生憎の天気で曇っていたが、東側に面していることもあり、朝日は地平線から太陽が徐々に登る様子は圧巻んだった。

荷物を預けると通常のホテルは、タグを付けてくれる。ただマンダリンオリエンタル東京は、手書きのメッセージ付きだった。これは初めての体験で驚いた。そして、荷物は既に部屋に届けられていた。

部屋に入ったすぐ右手にクローゼットがあり、ネクタイ用のハンガーに始まり、色んなタイプのハンガーがあった。


厚手のブランケット(100%ウール)。

スリッパも肉厚。ふかふかだった。

部屋の入口に電気スイッチ周りが集約されていた。

高級ホテルお馴染みのランドリーサービスと靴磨きサービス。

レギュラーシャインなら無料。



セーフティボックス。

クローゼットの次は、お化粧台。女子には嬉しい場所かもしれない。

アロマ。

左手のバスルーム(後ほど詳細に)を通り過ぎて進むと、部屋が出てくる。これが広い広い。やはり50㎡もある部屋は開放的で気持ちが良い。これぞ非日常感。

大好きなBOSEのスピーカー『Bose SoundLink Revolve+ II Bluetooth speaker』。Bluetoothで接続して音楽を流せば、このスピーカーの特徴である360度に音が広がる仕様のおかげで、部屋のどこにいても同じように音楽が聞こえる体験をした。この後、Amazonで購入したのは言うまでもない。今度また詳細レビューを書こうと思う。

ベッド横のスイッチ操作盤。

ベッド横のコンセント類。USB-Cはなかった。

テレビも大きかった。

双眼鏡。これを使う人がいるのかは疑問だが、街を歩くのが楽しくなりそうだ。

ベッド横(右側)のコンセント類。

ボタン一つでホテルのコンシェルジュ、ルームサービス、ランドリー、フロントに繋がる魔法の電話。

今回は会員特典として、お茶と茶菓子の差し入れがあった。

部屋の奥から入り口を撮影した様子。テーブルの大きさが際立つのと、テーブルの上にも電話機が。バスルームはガラスになっているが、ブラインドで閉められる。

館内の情報。

バスルーム
バスルームは、洗面台、シャワーエリア、浴槽、トイレがあるが、ここもかなり広い。

スペイン・バルセロナ発スパブランド「Natura Bisse(ナチュラビセ)」の「ローズマリー&ホワイトティー」コレクションが揃う。そのこれは石鹸。

アメニティ類。

マンダリンオリエンタルのパッケージで包まれていて、中身もブラシは高級感があった。

ボディバーム。

バスアロマ。

拡大鏡。顔を近づけると自動的にライトが点灯する。

パナソニック製のドライヤー。ナノイー搭載。

体重計。なぜかこれだけ非常に古い。

バスローブ。

バスタブ。写真だと分かりづらいかもしれないが、これが広い。横幅が結構あり、自宅の浴槽と比べても一回り大きいタイプとなっている。

シャワーエリア、広い!座るところまである。

パッケージは、100パーセントリサイクルが可能となっており、サステイナブルを意識したホテルに。

お風呂の中にもうボディタオルが置いてあった。

シャワーヘッドはなんと3種類!



ウォシュレット付きトイレ。

緊急時の電話。

ミニバー
ミニバーは、テレビの下の棚、2つに別れて入っている。まず、右側。

その上段には、シャンパン、ワイン、ロック用と3種類グラスを用意。

ブランドは、世界的に人気のSCHOTT ZWIESEL製。

中段には、リキュール、ワイン、ナフキン、コースター、ワインオープナー等を置いてあった。



ミニバーの価格表。

左側の棚を開けると、冷蔵庫になっていて、豊富な品揃えになっていた。







テレビの左横には、コーヒーとティーセットが。

illyのコーヒー。

JINGのお茶各種(アールグレイ、イングリッシュブレックファースト、グリーンティー、カモミール)。

世界中で高い品質で知られるスウェーデン「Nordaq(ノルダック)」のプレミアムウォーター。ノルダックの最先端特許技術フィルターは、ミネラルバランスを整え、不純物や雑味を除去することで、水が本来もつ美味しさと品質を最高レベルに引き上げます。 ノルダック プレミアムウォーターは館内で生産されボトリングされています。

全自動コーヒーマシン。

備品
荷物をどこかに送るための宅急便セット。

ジョギングマップ。

部屋の入口に戻ると、すぐ右手に謎の扉があることに気づいた。実は、これはホテルのコンシェルジュから何か受け取る際に、直接部屋の扉を開けなくても良いように用意された受け渡し口。

ケーブルを借りたくて、電話したときには、ここで受け取ることができた。

仕事の環境
インターネットの速度
マンダリンオリエンタルで、欠点を見つけることは容易ではないが、1つ上げるとしたらインターネットの速度だろう。ご覧の通り、今のご時世 5 Mbpsとはかなり遅い。仕事をするにも回線が遅いせいで、たびたび不安定な状況になった。これはすぐにでも改善して欲しい。

デスク周り
デスクは、十分広い。言うことなし。

すぐにメモを取りたいときに便利なメモ帳とペン。

コンセント周りも充実していたが、やはりUSB-Cはなかった。

インルームダイニング
仕事に集中しすぎるあまり、外出できない場合はインルームダイニングもある。

これには手を出せない…

窓からの景色(朝編)
翌朝起きたらこんな素敵な朝が…

レストラン
マンダリンオリエンタル東京内のレストランは、全部で9つ。
- フレンチファインダイニング シグネチャー(休業中)
- 広東料理 センス
- イタリアンダイニング ケシキ(朝食会場)
- ピッツアバー on 38th
- オリエンタルラウンジ
- タパス モラキュラーバー
- ヴェンタリオ
- マンダリンバー
- 鮨心 by 宮川
朝食
今回は宿泊プランに含まれていたため、朝食会場であるレストラン「ケシキ」へ。

窓からは、富士山がキレイに見える。素晴らしい!

メニューは、次の通り4種類。
- アメリカンブレックファスト(←今回オーダーした朝食)
- 和朝食
- ヘルシーブレックファスト
- 広東料理の朝食


写真でお届け。ドリンクは、何度でもお代わりできるらしい。変えることも可能!写真は自家製野菜ドリンク。

クロワッサンと本日のベーカリーを選んだ。

ずわい蟹のエッグベネディクトをオーダー。


何とここで、こんな素敵なプレートのサービスが。これ事前にお願いしたわけではなく、朝食中に友人と会話をしていた内容を笑顔で聞いていてくれたスタッフさんによるご厚意。これには本当に驚いた。

ホテルバー
37階に位置する『マンダリンバー』。38階から行く場合には、エレベーターに乗らなくても、階段から行ける。

名物の壁を流れる滝。

この下が、マンダリンバー。日によって、音楽の生演奏が演奏されている。

奥が、バーカウンター。

基本情報
ホテルを比較した際に、特に違いが出やすい空間、機能、施設、サービスなどを比較。各カテゴリーに対応している場合は「⭕」が、対応していない場合は「❌」が付いている。定性的なかつ主観が入るようなものは、筆者の独断。判断基準の1つとなっているのは、この記事で。
空間演出
- ⭕ 間接照明
- ❌ 観葉植物
- ⭕ 天上の高さ
- ⭕ 部屋からの景色
エンターテイメント
- ⭕ YouTube対応テレビ
- ⭕ ミラーリング機能
- ⭕ スピーカー
- ❌ レコード
- ⭕ ミニバーのセレクション
お風呂
- ⭕ 浴槽・大浴場・サウナ
- ❌ シャワーの水圧
- ⭕ ウォシュレット付き
- ⭕ 体重計
- ⭕ 豪華なアメニティ
- ❌ マウスウォッシュ
- ⭕ ヘアアイロン貸し出し
寝室
- ⭕ 高級マットレス
- ⭕ スーツケースを開く台
滞在時間
- ⭕ 15時前のチェックイン
- ⭕ 12時以降のチェックアウト
仕事関連
- ❌ 外部モニター
- ❌ 可動式デスク
- ❌ WiFiの速度
- ⭕ レターセット
- ⭕ ケーブルの貸し出し
- ❌ USB-Cのポート
その他の施設・サービス
- ❌ 荷物の受取り・部屋へデリバリー
- ⭕ ランドリーサービス〈有料〉
- ⭕ ジム
- ❌ プール
- ⭕ スパ・マッサージ
- ❌ 美容院
- ⭕ 傘の貸し出し
- ⭕ 荷物の長期保管
ホテルの場所・アクセス
最寄り駅は、銀座線の三越前駅。A7出口から1階へ上がれば、そこはもうマンダリンオリエンタルの裏口だ。駅直結のため、雨が降っていても安心。
タクシーを利用するのも便利。マンダリンオリエンタルのタクシー乗り場に到着したらドアマンがすかさずさっと寄ってきてくれて、タクシーを降りる頃にはタクシーのトランクに入っている荷物は既に降ろしてくれているだろう。
タクシーを利用する場合は、配車アプリ『GO TAXI』が便利でお得。アプリをダウンロード後にクーポンコード『mf-pjah3t』を入れてもらえれば、今なら5,000円のクーポンが付与される。キャンペーンが終わっても2,000円のクーポンが付与されるのでぜひ。
予約方法
このレベルのホテルになれば、予約は、どの旅行代理店からもできるが、とにかく価格を抑えたい方は、Booking.com、Agodaなどが良いだろう。色んなサービスが複合されたパッケージを予約したい場合は、一休 が良いことが多い。
マンダリンオリエンタルの公式サイトからも予約できるが、だいたい旅行代理店サイトを経由した方が安いことが殆どだ。
今回の宿泊に関して
料金
今回は、色々と体験したかったので一休経由で予約。新春タイムセール開催中に、デラックスキングの部屋・朝食付き2名41,247円で予約した。このプランは、なんとマンダリンオリエンタル内のレストランやスパで利用できる1万円分のクレジットが付いているので、実質31,247円。更に、筆者は一休のダイヤモンド会員なので、これに加えて3,000円のクレジットがもらえた。よって、実質2万8千円程度で宿泊できた。

感想
泊まる前の期待値が高いということは必ずしもプラスには働かない。期待値が高まりすぎるあまり、些細なことでサービスに満足しなかったりしてしまう。これが高額な宿泊費用を出しているなら尚更。ただ、今回はその期待値を遥かに超えてきた。
1階のドアマンに始まり、フロントの対応、レストランのスタッフなど、ホテルは素晴らしい人の集まりが作り上げているということを痛感した。如何にハードが良かったとしても、サービスが良くなければ元も子もない。このレベルを維持し続けられるのは、マンダリンオリエンタルの強みなのだろうと改めて感じた。
海外に行けない今、東京でステイケーションをしてはいかがだろうか?
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他のホテル宿泊記
この記事に使用している写真は、一部一休のサイトを参考にしています。
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