2020年、東京にはいくつもの新しいホテルが誕生したが、その中でも異彩を放ち話題になっていたのが『K5』。名前は改修前名称の兜町第5平和ビルに由来する。ホテルと呼ぶのは少し乱暴かもしれないが、今回は宿泊施設を中心にその魅力をお届けする。
宿の紹介
日本橋兜町は、2024年から新一万円札の顔となることで、注目が集まっている実業家の渋澤栄一氏が邸宅(『teal』)を構え、日本初の銀行や証券取引所などが生まれ栄えた場所だ。この日本が誇る金融街に、スタイリッシュな複合施設『K5』が誕生した。
エントランス
『K5』のビルは、1923(大正12)年に日本最初の銀行として竣工し、渋澤栄一氏が頭取を務めた地下1階地上4階建てのビルを外観はそのままに内部をフルリノベーションしているように見える。

エントランスには、ゴールドで『K5』のサインが。

ロビー
厳密にはロビーというのはなく、カフェスペースを利用している。緑がたくさんのそのインテリアは、外観のクールさとは対象的に温かみを演出している。

お部屋
20平米〜80平米からなる客室の総数は20部屋。「都市における自然との共存」をテーマに、五感に訴えかけるシンプルで上質なホテルを目指している模様。インテリアデザイン、プロダクトデザインは、ストックホルムを拠点として活躍する3人の建築家のパートナーシップ「CLAESSON KOIVISTO RUNE」が率いるデザインチームが担当。
客室は、全部で7タイプで、Loftと名付けられた部屋は最上階にあり、天上が4.5mと高く、非日常感を味わえる作りとなっている。
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Junior Suite Loft Floor(キング) 43㎡
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Junior Suite(キング) 43㎡
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K5 Room Loft Floor(キング) 38㎡
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K5 Room(キング) 38㎡ (←今回宿泊した部屋)
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K5 Loft(クイーン) 80㎡
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Studio Loft Floor(クイーン) 21㎡
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Studio(クイーン) 21㎡
今回宿泊した『K5 Room』は、K5ではミドルクラスの部屋。部屋に向かう通路にも緑が。

部屋に入るとすぐ左がオープンクローゼット。

肌触りの良いルームウェア、

セーフティボックス、

ランドリーサービスの案内、

スリッパ、

オシャレな消臭剤、

ブラシと靴箆、

スーツを置く台、と必要なものは一通り揃っている。

部屋の照明は全て入り口で調整できる。

部屋は、空間の真ん中にドーンとキングサイズのベッドがあり、天上からは和の照明、ベッドと他の空間を仕切るためのカーテンが天上からかかっている。


部屋に入ると音楽が流れていて、空間演出をさらに盛り上げているが、それはこのスピーカーから。音楽はレコードが鳴っていた。

オシャレなインテリア。。観葉植物とソファ。

ここは、リラックススペースだろうか。読書をしたり、仕事から離れたいときはこのスペースを使うと良いだろう。テーブルの上には本が置いてあった。

ベッドを中心に反時計回りに進み、ベッドの裏側に行くと、デスクスペースと、奥には赤く光った照明が特徴的な浴室が現れる。

デスクの上は本棚のようになっており、ここにバルミューダのポット、ミネラルウォーター、栓抜きなどが揃っていた。

レコードが10種類ほど。お気に入りのレコードが見つからなかった場合は、フロントに言えば別のものを持ってきてくれるらしい。

レコード。これは最高。自宅にはないものが揃っていると非日常感を味わえてテンションが上がる。

K5には、AOというカフェが入っているが、そこのブレンドティーとコーヒーバッグ。


バスルーム
特徴的でムーディーな赤い照明に引き寄せられながら進むと、さらに非日常的には浴室が広がっていた。ちなみに照明の色は、色んな色に変えられるため、自分の好みの色にするのも良いだろう。
バスルームは、洗面台、シャワーエリア、浴槽、トイレがあるが、ここもかなり広い。

洗面台のところに物を奥スペースがないため、トイレ前のスペースに木箱が置いてあってそこにアメニティ各種が置いてあった。

NATURAL FOUNDATIONのハンドソープとボディーローション。

アメニティ。

パナソニック製のドライヤー。

洗面台も特徴的。

反対側がシャワー

2種類のシャワーが楽しめる。

ガラス扉などはなく、東南アジアのホテルなどで良く見かける開放的なデザインになっていた。足元が水浸しになるのは少し気になったが、思ったほど流れてこない。

バスタオル、フェイスタオルはここに。

ハンドソープと同じく、シャンプー、コンディショナー、ボディソープは『NATURAL FOUNDATION』

ミニバー
ミニバーは、部屋に戻ってテーブルの下。冷蔵庫には見たこともないドリンクが並んでいた。こういうのは本当に好き。ありきたりなミニバーより、その土地々々でオススメの物を置いておいて欲しい。

お菓子も知らないものばかりだった。

唯一分かるKAVALAN。日本のウィスキーも良いと思った。

この燻製ポテチは美味しかった!



グラスはロックグラスとワイングラスがある。ワインは飲まなかったが、あるのは嬉しい。

デスクの上には、ミニバーの案内を始め、館内の案内などが入ったファイルが。


備品
東京観光がすぐ調べられるようにQRコードが。

レンタルバイクの案内も。

ホテル館内の案内。

仕事の環境
インターネットの速度
部屋に興奮して測るのをすっかり忘れてしまったが、仕事をしたときにはきにならなかった。
デスク周り
デスクは、奥行きはないが、横に広いため、結構広く感じる。

コンセント周りも充実。USB-Cの指し口はなかった。

フロント繋がる電話、ハンドクリーンジェルも。

インルームダイニング
ホテル内のバー、カフェ、レストランの全てからルームサービスとして注文できる。部屋でリラックスしたいときには便利だ。ただ、レストラン自体も雰囲気があってオシャレなので、筆者はレストランで食べることをオススメする。

レストラン
K5内のレストラン・カフェ・バーは、全部で4つ。
SWITCH COFFEE(カフェ)

CAVEMAN(レストラン)





B(B1F ビアホール)





ホテルバー
1階のフロント右手に「Ao」というバーがあり、漢方からヒントを得たカクテルなど美味しかった。

壁には本がびっしり。

でもバーはやはりカウンター席が好き。

朝食(@CAVEMAN)
朝食も美味しいと伺い朝はCAVEMANで。1,980円のセットを注文。

大きなソーセージと新鮮な野菜。

焼きたてのパン。

基本情報
ホテルを比較した際に、特に違いが出やすい空間、機能、施設、サービスなどを比較。各カテゴリーに対応している場合は「⭕」が、対応していない場合は「❌」が付いている。定性的なかつ主観が入るようなものは、筆者の独断。判断基準の1つとなっているのは、この記事で。
空間演出
- ⭕ 間接照明
- ⭕ 観葉植物
- ⭕ 天上の高さ
- ❌ 部屋からの景色
エンターテイメント
- ❌ YouTube対応テレビ
- ❌ ミラーリング機能
- ⭕ スピーカー
- ⭕ レコード
- ⭕ ミニバーのセレクション
お風呂
- ❌ 浴槽・大浴場・サウナ
- ❌ シャワーの水圧
- ⭕ ウォシュレット付き
- ❌ 体重計
- ⭕ 豪華なアメニティ
- ❌ マウスウォッシュ
- ❌ ヘアアイロン貸し出し
寝室
- ❌ 高級マットレス
- ⭕ スーツケースを開く台
滞在時間
- ❌ 15時前のチェックイン
- ❌ 12時以降のチェックアウト
仕事関連
- ❌ 外部モニター
- ❌ 可動式デスク
- ❌ WiFiの速度
- ❌ レターセット
- ❌ ケーブルの貸し出し
- ❌ USB-Cのポート
その他の施設・サービス
- ❌ 荷物の受取り・部屋へデリバリー
- ⭕ ランドリーサービス〈有料〉
- ❌ ジム
- ❌ プール
- ❌ スパ・マッサージ
- ❌ 美容院
- ⭕ 傘の貸し出し
- ❌ 荷物の長期保管
ホテルの場所・アクセス
最寄り駅は、東西線、銀座線の日本橋駅。そこから徒歩で6分程度。
東京駅からタクシーを利用するのも便利だ。タクシーを利用する場合は、配車アプリ『GO TAXI』が便利でお得。アプリをダウンロード後にクーポンコード『mf-pjah3t』を入れてもらえれば、今なら5,000円のクーポンが付与される。キャンペーンが終わっても2,000円のクーポンが付与されるのでぜひ。
予約方法
予約は、Booking.com、Agodaなどが良いだろう。色んなサービスが複合されたパッケージを予約したい場合は、一休 が良いことが多い。
今回の宿泊に関して
料金
今回は、Booking.com 経由で通常よりかなり安く泊まれたと思う。1万5千円程。
感想
台湾人の友人から「K5」を勧められ、期待値は上がりきっていたが、その期待を優に超えてきた。他のホテルとは比較がしづらい、するのは失礼なホテルの誕生。かなり気に入って、東京にいる際にはまたお世話になりそうだ。次回は、天上の高い最上階の部屋に宿泊してみたい。
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他のホテル宿泊記
この記事に使用している写真は、一部一休のサイトを参考にしています。
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